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新幹線の開通は、どこか新しい時代の幕開けのようなウキウキした気持を伴います。ここには、日本一の急こう配(1000分の66.7)があるのです。最初は、アプト式で、その後は、電磁水着ブレーキを装備した峠越え専用の電気機関車によって上り下りしていたというから、鉄道ファンなら一度は乗ってみたい列車のひとつになっていたはずだったのです。

着工当時は、東京~大阪を結ぶ中山道線(なかさんどう)ルートとしてスタートしたはずだったのが、東海道経由へとメインルートが変更し、中山道ルートこそは実現しなかったものの、その後信越本線として完成したのです。しかし長野新幹線の開通で、横川~軽井沢間は廃止、軽井沢~篠ノ井(しののい)間は第3セクターへと転換されたのです。たとえば、信濃本線(しなのほんせん)。

登山列車で有名なスイスでは一般的な方式です。その一方で、そこには姿を消していく路線も生まれざるを得ない場合も少なくありません。高崎~長野間117.4キロメートルを結ぶのが、長野新幹線(ながのしんかんせん)です。

アプトというのは、スイスの鉄道技師からとった名称で、通常のレールと車輪による方式(粘着方式)では、スリップしてしまいとても登れない急こう配に、ギザギザの歯のついたラックレールを敷設して、これに機関車の歯車をかませて登る方式を言います。この廃止された横川~軽井沢間は、通称「碓井線(うすいせん)」として親しまれていただけあった、その廃止は惜しまれました。